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貴方は”ナラティブ(Narrative Based Medicine)”と言う言葉をご存じでしょうか。
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鬱やトラウマ・心的外傷後ストレス障害(PTSD)など、ストレス過多の現代において心のケアやセラピーは避けては通れない健康管理となってきています。
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患者自身の治療に対する期待や受診に望む姿勢などを、対話を通じて解きほぐしていくナラティブは 検査技術の確立されていない頃から日本などで発達した医療体系で、東洋医学や漢方施術の1つでもあり江戸時代後期から実践されていたという施術記録が存在しています。
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近年では現代医学と東洋医学の関係が見直される中、ナラティブでのアプローチの重要性も再認識されつつあるのです。日本人は昔から自然や季節に寄り添う生活を送っていて「八百万の神」や「言霊」といった言葉に代表されるように形のないものに精神性を感じ、その伝統に重きをおく文化が今も尚存在しています。
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現代においても不定愁訴外来や心療内科・カウンセリングと言ったように、対話に基づいた施術形態は浸透しており胃潰瘍などに見られるように心的要因が身体に具体的な影響を及ぼす事例も広く知られています。
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そこで患者自らが人生の考え方・信条を吐露し、医療従事者はそれを真摯に受け止め対話によって問題の解決を図ろうとする医療
これが”ナラティブ(Narrative Based Medicine)”なのです。